FF9「最終ボス2ターン撃破」

3-1.おわりに

もう1年以上も前になるが、「スロウ状態の闇に対して、素早さ22+ヘイストなら1ターンで最大3回行動できる」ことを確認した。
そこで、固定ダメージ攻撃や「突撃」、「ルナ」といった要となる攻撃を封印し、さらに2ターン撃破を計画した。

 

幾つか問題点はあるのだが、ちょっとしたことですべて解決でき、魔法反射を利用すればダメージ倍率に依存しないで撃破可能である
その戦術のポイントはタイムコントロールで、低レベルの型に関係なく実行できる。
攻撃要員を3人用意すれば、「突撃」を使わなくても2ターンのうちに10回以上も攻撃できるのだ。
(あくまで理論上の話なのだが。詳しくは [ 5:原案 ] を参照)

 

それはもともと「突撃」に代るものとしての戦術だったので、はじめは攻撃回数が多いことに抵抗はなかった。
ところが、戦術の単調性と繊細な操作を要求するタイムコントロールを何度も行うことに、幾分不満を感じるようになった。
攻撃回数をどうにか減らせないだろうか、と思うのは自然なことである。
そして、低レベルを進めているときに改案を思いつき、攻撃回数を減らすことができた。それが今回の攻略である。

 

今回の戦術は、結構あっさりしているように見えるが、比較的濃い内容であると思っている。
そこには各種研究の成果やテクニックがかなり反映されているからだ。また、すべての行動にも意味がある。
例えば、ビビの戦闘不能も「見えざる闇」停止条件である他、タイムコントロール上のテクニックにもなる。
ただ、運にかなり左右されるのが欠点である。

 

このプレイで、低レベルにおける最終戦の限界にかなり近づけただろうか。
[ 5:原案 ] の戦術の単調性を克服できたかは疑問だが、少なくとも簡略化を図ることができてよかった。
攻撃要員がたった2人というのが個人的に結構気に入っている。

 

こうしたやり込みができたのも、詳細なやり込みレポートを残された多くのやり込み人のお陰である。とりわけ、筆者は木村昌弘さんの影響が強い。
FF9のやり込みはかなり煮詰まっている。恐らくは、この先新しいスタイルが確立され、戦術の見直しも要求されていくだろう。また、そうなることを期待したい。
筆者もこれで終わりではなく、これを出発点にしたい。まだまだ戦術の可能性はあるのだから……

 

3-2.参考資料

FF9制限つき低レベルクリアー [ 木村昌弘さん / 2001.04.14 ]

魔法で瀕死にするというアイディアを参考にさせていただいた。
そのアイディアも本攻略のポイントの1つである。従って、その詳細レポートあっての攻略となった。
学ぶべき点が多いこの不朽の名作を世に出された木村さんに感謝したい。

 

FF9究極解析 [ 木村昌弘さん & しぐれさん ]

各種データおよびダメージ公式を多分に利用させていただいた。
解析上の超精密データは非常に役に立った。ダメージ公式に貢献されたサンタマリアさん、および解析チームのしぐれさん、木村さんにお礼を申し上げる。

 

FF9 ULTIMANIA [ 著 スタジオベントスタッフ ]

確率の計算に、追加効果の発動率を参照させていただいた。

 

今回のやり込みでは結局のところ低レベル攻略を行う必要がある(少なくともDisc2まで)。その際に必要なLv1維持テクニックを、各種やり込みレポートから学ばせていただいた。
そのテクニック開発に関わった方々、レポートにまとめられた方々に感謝をしたい。

 

2003.11.28 / アキラメッシュ

 


1.はじめに  2.戦術  3.おわりに  4.補足:TC  5.追記:原案の戦術


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