FF9 書籍ULTIMANIAへの補足 -- 全編 --


p.025 / ベアトリクス

スタイナーの年表や世界年表、キャラクターに関する記事などから逆算すると、誕生日は、1772年1月1日〜15日。
こんなことを調べても仕方ないのだが、当初、筆者は誤解をしていたので、お詫びも込めて調べてみた。

 

p.049 / バトル開始時のATB

2段落目。

とあるが、誤解である。ここではイプセンの古城に棲むアーリマンや精霊モンスターを挙げておく。

 

まあ、上記のような誤解を生むのも仕方がない。
ミミックはバトル開始時に「呼ぶ」を使用するために、勘違いしやすい。このときの「呼ぶ」は、戦闘がアクティブになる直前の行動であり、ATBゲージとは無関係である。なお、このように戦闘がアクティブになる前に行動するモンスターが数種類存在する。
デスゲイズについては、かなり素早い(ATBゲージも高めに設定されている?)ために、常に先制されている気分になれる。

 

p.065 / ダメージ量を増やすには?
p.067 / ダメージ量が減る状況

対応表にやや不満が残る。
「クリティカルヒットが発生した」「攻撃側がミニマム状態だった」の位置は、それぞれ「背後攻撃を行なった」よりも上、「対象がプロテス状態だった」よりも上になければならない。この指摘に合わせて直前の位置に入れると、次のような表になる。(正確な位置関係は開発者に聞かなければ分からない)

状況 倍率 状況 倍率
攻撃側が、対象の種族に〜 1.5倍 対象がシェル状態だった 0.5倍
攻撃側が「MP消費攻撃」を〜 1.5倍 攻撃側がミニマム状態だった 0.5倍
攻撃側がトランス中〜 1.5倍 対象がプロテス状態〜 0.5倍
クリティカルヒットが発生した 2.0倍 攻撃を全体化した 0.5倍
背後攻撃を行なった 1.5倍 後列から攻撃した 0.5倍
対象が睡眠かミニマム状態だった 1.5倍 対象に、属性を半減する〜 0.5倍
攻撃側が、属性を強化する〜 1.5倍 -- --
攻撃が持つ属性と対象の弱点が〜 1.5倍 -- --

それでも、この表は「状況」と「該当攻撃」の間で完全な対応を与えていない。特に属性に関する処理は要注意である。また、対応表はダメージ増とダメージ減の2つに分けて書いてあるため、状況が重なった場合にも困る。詳しくは倍率処理とダメージ計算を参照。

 

p.067 / 豆知識:ダメージ量がゼロ

どういう訳か、スタイナーの剣技「暗黒剣」が抜けている。

 

p.073 / ステータス異常は無効化可能

2段落目の後半に

とある。これでは一撃必殺の耐性がある場合の表示を無視している。詳しくは次項にて。

 

p.074 / 一撃必殺とセーフティ

この項目に限ったことではないが、一撃必殺をセーフティの一部分に入れているため、かえって記述しにくい状況を作り出してしまっている。それでも、全ページにおいて記述内容が統一されているので、間違いとは断定できないが、不自然な点を挙げてみることに価値はあると思われる。(要参照:セーフティ耐性

 

まず、一撃必殺の説明(定義)を

としているにも関わらず、「レベル5デス」が攻撃一覧に入っていないのは不思議なことである。実は、セーフティに属する攻撃のうち、上記の効果を「一撃必殺」と定義してしまっている。このために、攻撃一覧に「レベル5デス」が含まれず、全ページにおいて「レベル5デス」には一撃必殺効果がなく、「死のルーレット」には一撃必殺効果があることになっている。

 

さて、「レベル5デス」も含めて一覧にある攻撃を、一撃必殺耐性で無効化するとどうなるだろうか。

「Guard」と表示 「Miss」と表示
黒魔法「デス」 青魔法「死のルーレット」
召喚「オーディン」 青魔法「レベル5デス」  
幻獣「斬鉄剣」 --
剣技「いあいぬき」 --
アベンジャー装備で「たたかう」 --

※ セーフティに属していないが、セーフティとして説明することが可能。

 

表にまとめてみると、一撃必殺の効果と耐性の関係が崩れていることに気づく。耐性があれば「Guard」されることを前提にすれば、「死のルーレット」に一撃必殺の効果はないと考えるべきである。「死のルーレット」と「レベル5デス」のMiss表示はセーフティ耐性によるものであり、戦闘不能にする効果はあるものの、一撃必殺効果に比べて弱いと解釈するのがもっともらしい。

 

p.079 / カウンターにはカウンターで

1段落目の後半。

その段落の最初に「カウンターの攻撃に対してカウンターが発動することはない」とあるにも関わらず、間違えている。「魔法返し」は魔法攻撃に対するカウンターに当たるので、「魔法返し」による魔法はカウンターの対象にならない

 

せっかくカウンターの話が出たので、もう少し補足しておこう。
剣技「突撃」によって発動する「たたかう」、および「幻獣」の自動発動について、これら攻撃はカウンターの対象にならない。前者は広く知られているが、後者はあまり知られていない。それぞれにリスクはあるが、効果的に使えば戦術の幅が広がる。

 

アイテムの項

今のところ、間違いや補足はなし。

 

p.132 / 白魔法

訂正をボールド体で示す。(表は訂正箇所の前後のみ)

名前 MP 対象 パワー タイプ 属性 追加効果
レイズ 8 敵/味方・単 割合 -- -- --
アレイズ 24 敵/味方・単 割合 -- -- --
ライブラ 4 敵/味方・単 -- -- -- --

「レイズ」「アレイズ」にはその回復量の計算式があり、本書の割合ダメージ攻撃の定義に適合する。回避される場合もあり、割合ダメージ攻撃の一般的特徴にも符合する。基本命中率は90〜100%程度か。

 

p.135 / 青魔法

上述のとおり、追加効果について訂正する。(表は訂正箇所の前後のみ)

名前 MP 対象 パワー タイプ 属性 追加効果
死の宣告 12 敵/味方・単 -- 魔法 -- 死の宣告
死のルーレット 18 両方・単 -- -- -- --
アクアブレス 14 敵・全 割合 魔法 --

 

p.144 / 魔法無属性化

その効果が

とあるが、正確には属性の相性(半減、無効、吸収、弱点)が無効化される。したがって、例えば、火属性を強化して魔法無属性化すれば、一見して「無属性強化」という現象を見ることができる。

 

p.146 / 追加効果別アビリティリスト

上述した理由により、一撃必殺効果から「死のルーレット」を除いた。

追加効果 系統 アビリティ名
一撃必殺 黒魔法 デス
召喚 オーディン
幻獣 斬鉄剣
剣技 いあいぬき

 

モンスターの項

多くの指摘と補足があるので、別ページで説明した。

 

p.272 / 大聖堂までの誘導ルート

3番目のルート「風車広場」において

と補足されているが、(3)を選んでも死なない。(1)を選んだ場合に限って死亡

(情報元:解体深書)

 

p.287 / 敵の立ち位置に注目

反撃トリガーを引くのは「たたかう」だけでなく、秘技や裏技も含まれる。

(情報元:解体深書)

 

p.295 / ダンタリアン攻略の手引き

開くページ数のカウントの仕方が、本体に対して行動を行うことを前提とした書き方になっている。また、閉じる条件は「たたかう」や「ジャンプ」だけでなく「なげる」も含まれるので注意。参照:ダンタリアン

 

p.347 / イベントの内容

2段落目の最初に

とあるが、この記述はヤーン(精霊)を除外した意味になっている。ヤーン(精霊)に攻撃をしても逃げないし、倒すことも可能である。これについてはヤーン(精霊)の項も参照のこと。

 

p.350 / オズマが行なう行動

「ミニマム」と「バーサク」の使用条件について

と書かれているが、「ミニマム」は4人のときに使用。
「バーサク」の使用条件は、正しくは行動を受けて残りHPが4万未満である」となる。攻撃だけでなく回復魔法を受けて残りHPが4万未満(3万未満)だった場合も「バーサク」を使用する。もちろん、0ダメージや「ぬすむ」にも反応する。

 

p.375 - 378 / カードデータリスト

各カードの訂正をボールド体で以下に示しておく。
何がどう変更になったか分かりにくいので、削除した部分も取り消し線とともに載せておく。併せて、該当番号のプレイヤーリストも参照するとよいだろう。

No. 名前 攻撃力 タイプ 物理
防御
魔法
防御
入手方法
65 リヴァイアサン B7 M 64 16 ●プ・・・127、143、214、234
70 アレクサンダー E1 M B7 56 ●プ・・・143、 234 、237
●他・・・チョコグラフ「海」
94 アレクサンドリア 04 P B2 64 ●プ・・・125、208、220、221、234
●他・・・アレクサンドリアの広場、ナワトビの賞品

カードのデータリストとプレイヤーリストの対応はよくできているが、実際にカード勝負をして確かめないと分からない部分も多いと思われる。

 

p.379 / リストの見かた

プレイヤーリストには、かつて使用確率が記載されていた。参考程度にボールド体で示しておく。

No. 名前 マップとタイミング 使用するカード 思考
0 緑魔道士 宿屋 高・・・10%以上
中・・・2〜10%
低・・・2%未満

(情報元:Online ULTIMANIA)

 

p.387 / 記憶の場所

訂正箇所をボールド体で示す。
オーディンについては、実際の使用頻度から考えて「低」確率であると判断して移動した。

No. 名前 マップとタイミング 使用するカード 思考
234 ストロングファントム 失われた記憶
ホーリー、メテオ、フレア
イフリート、アトモス、リヴァイアサン、マディーン
アルテマウエポン、エリクサー、げんじ
アレクサンドリア、リンドブルム、ふたつの月
オーディン、マサムネ、リボン

使用カードに法則性はあるものの、直感は信用できない。このストロングファントムがよい例である。召喚獣カードが1つ飛ばしになっているため、一見オーディンは使用しないと思いきや、実際に使ってくるからである。
紙面だけでは判断が難しいので、実際に確かめるのが適切である。全部調べるのは骨が折れるが。

 

p.401 / 全マップガイド

回復ポイントは大きく2種類、宿屋と回復の泉に分かれる。それぞれ解除されるステータス異常が異なり、以下の表のようにまとめられる。また、回復ポイントを利用するとき、宿屋では「おやすみ」の音楽♪が流れ、泉では「HP/MP全回復!!」の表示が出る。
なお、宿屋には有料と無料の別があるが、効果の違いは生じない。

  石化 猛毒 ウイルス 沈黙 暗闇 迷惑 ゾンビ 瀕死 戦闘不能
宿屋 ×
回復の泉 × × × × × × ×

宿屋(無料)・・・劇場艇プリマビスタ、黒魔道士の村、マダイン・サリ、ブラン・バル
回復の泉・・・・・魔の森、南ゲート(ボーデンアーチ)、クワン洞

 

p.444 / 記憶の場所

出現する敵の一覧に誤植あり。正しくは以下の表にて。(問題の箇所の前後のみ)

出現する敵
アーリマン  
神竜(※a) BOSS
キマイラ  

 

p.567 / オズマのご乱心

「究極解析」にて公表された不可解な性質が、書籍化に伴ってシークレットに追加された。
実は「カーズ」「エスナ」だけでなく「ジハード」にも類似の性質があることが分かっている。いずれも攻撃対象が敵・単体になる場合があるとまとめられるが、その詳細は不明である。

 


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