FF9 開発されたテクニック
やり込みに研究は不可欠だといわれるが、それは戦闘解析だけを指す訳ではない。アクション性を問われる部分や錬金など、やり込みだけでなく実用性に富むものも十分に調査の対象になり得るのである。
■ 経験値回避法
低レベルを維持するために必要。FF9のやり込みでは最も基本的。低レベル維持の頁で説明。
ここから余談。発売当初から経験値回避は確立されて現在に至るのだが、未だに「パンデモニウム3連戦の経験値を回避する方法はないのですか?」という質問が後を絶たない。FF9がやり込みの入門的作品であるのに、一般レベルの意識がこの程度であることが非常に残念でならない。
■ 合成錬金術
このゲームでは絶妙なタイミングで錬金術が可能である。
「もめんのローブ」による錬金は、ダリの村でリストを大量に購入しておけば、最速のタイミングで可能。「黄色いスカーフ」は微々たるものだが、Disc2黒魔道士の村で重宝するはずである。
合成 | 材料 | 儲け | 時期 | |
もめんのローブ | リスト | とんがり帽子 | 610ギル | Disc1 / リンドブルム 〜 |
デザートブーツ | 皮の帽子 | 皮の服 | 30ギル | Disc1 / リンドブルム 〜 |
黄色いスカーフ | 羽根付き帽子 | とんがり帽子 | 40ギル | Disc1 / リンドブルム 〜 |
エーテル | やまびこ草 | ワクチン | 350ギル | Disc4 / ハーデス |
フェニックスの羽 | フェニックスの尾 | ギサールの野菜 | 470ギル | Disc4 / ハーデス |
■ ムービーカット、ポーズ短縮
タイムアタックをする上で必須のテクニックである。
(これとは別に、PS2を使う場合に「高速モード」の設定を忘れがちなので注意!)
ムービーカットとはその名のとおり、ムービー映像を飛ばす技である。ムービーが始まったら、PSではフタを開閉、PS2ではEJECTを2回押すことで可能。「叩く」とか「蹴る」いう荒技もあるがそれは自己責任で。
感覚をつかむ練習はオープニングカットが最適。オープニングカット直後にコンフィグ画面を開いて、その表示タイムで成否を判断する。
なお、ムービー映像の総時間は以下のとおり。
Disc1 | Disc2 | Disc3 | Disc4 | 計 |
14.53 | 08.57 | 09.20 | 01.39 | 34.49 |
ポーズ短縮とは、CDへのアクセス時間を短縮するテクニック。画面が暗転する場面でポーズすることにより可能。暗転中にスタートボタンを押しっぱなしにすることで最速でポーズがかかる。CDが回っているのを確認してからポーズを解除しないと、かえってタイムロスになるので注意が必要だ。なお、ムービーが流れている間はポーズがかからない。
この技はシリアスさんが発見(2000年8月)。問題だったPS2におけるムービーカット後のCDアクセスを解消し、一時話題になった。すぐに研究が始まり、あらゆるCDアクセス時にポーズ短縮が可能だと判明した。特に、暗転時に「ポーズ解除・即ポーズ」をすると直後のアクセス待ちを短縮できるので効果的である。これによりPSで記録を狙う理由が消えた。
ポーズ短縮の成否はムービーカットと同じ要領でよい。何度も練習が必要。
OPカットの成否と参考タイム
PS | 短縮なし | 短縮あり | PS2 | 短縮なし | 短縮あり |
00.30 | 00.24 | 00.38 | 00.21 |
■ タイムコントロール
ATBではお馴染みの、ウエイトモードで有効な技。
基本は、モンスターの行動中はウインドウを閉じ、味方の行動中はウインドウを開くことである。これにより、ATBゲージをより多く溜めることが可能になる。特に、素早さがモンスターよりも高い場合は、2回も行動することが可能。
魔法の詠唱時間も利用すると高等テクニックになるが、これはリフレクを使った巧みな技として応用されている。時間をイメージできないと難しい。
■ 振り子攻略
最短の揺れ回数は14回で、これは7往復分に相当。
2001年当初、数名のベテランにより検討する機会があり、今では次の方法に落ち着いている。
・ 右1 左1 右1 左1 右1 左1 右1 左2 右2 左2 右2 左3 右3 (ぷーすけさん方式)
・左1 右1 左1 右1 左1 右1 左1 右1 左2 右2 左2 右2 左3 右3 (シリアスさん方式)
シリアスさんの方法は左1回分多いが、練習すれば安定して43秒、早いときで41秒出せるようだ。
この「左1」の理由は振り子の自然に止まる揺れ回数に拠っている。最初の入力で左とすると21回揺れて静止、右に入力すると14回の揺れで自然と止まる。この違いによって、最初は左に入力するのがよいとされる。
■ 地下牢の女兵回避
シンボルを避けて戦闘そのものを回避する方法、あるいは戦闘に突入後に反撃で逃がすか味方が逃げる方法しかない。
多くの方は、1体目を避けて2体目で戦闘というパターンが多いだろう。シンボルの出現ポイントが毎回変化することと、女兵に挟まれ回避スペースが確保できなくなることが、主な原因。ある程度パターン化しないと、2体回避は困難を極める。
さて、2体回避法だが、最も簡単なのはタイムアタックの英雄FUMIZOさんの採用されている方法で、これを紹介しよう。
ポイントは「中央はしごの左右のスペースで避ける」ことである。
まず、振り子イベントが終わったら、左上を押し続けて一気にはしご右のスペースに行く。次に、近づいてきた1体目シンボルをこのスペースで避ける。上〜左と回るように動けば大丈夫。これを避けたら、はしご左のスペースに素早く直行して、2体目シンボルをこのスペースで避ける。避け方は1体目と同じ要領。
なお、女兵の出現ポイントは画面端、出現タイミングは時間経過と思われる。上記の方法では、1体目が「はしご左」、2体目が「はしご左の2番目スペース手前付近」に出現する。
■ 広場の魔獣回避
低レベル攻略で極限最低値を狙う場合、広場の魔獣シンボルを回避しなければならない。失敗したら、カード大会からやり直しなので、1回で回避しておきたい。以下のように誘導するとやりやすい。
まず、チケットブースに近寄る。ちょうど旗に隠れるくらいがいいと思う。魔獣がジワジワと寄ってくるが、武器屋から女性が現れるまでじっと待つ。その女性を回避したら、鉄柱の真横に魔獣が来たのを見計らって、ブースを反時計回りに回る。
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