FF9 行動決定に関する諸事項


◆ ATBゲージと行動決定

味方にもモンスターにもATBゲージが存在する。
両者問わず、このゲージが満タンになった順に行動する。このときの行動回数は1回であり例外はない(※)。
但し、味方側はコマンド入力により行動を決定するシステムになっている。決定したときにATBゲージ満タンとみなされる。
モンスターはATBゲージが満タンになったとき、条件を満たした行動を1つ決定する。

 

「ATBゲージ満タン=行動決定」であって「満タン=行動実行」ではない。
行動決定から実行までの待機時間をうまく利用することが、ATBの醍醐味と云えるだろう。

 

※ 最終ボス「永遠の闇」は常軌を逸している、と言われる所以は、この原則があるにも関わらず連続行動を可能にしているからで、これは「見えざる闇仮説」により説明された。「永遠の闇」とて例外ではない。

 

 

◆ 攻撃対象

味方やモンスターの攻撃は、単体攻撃と全体攻撃の2種類に分類される。
攻撃対象の点から分類すると、相手側、自分側、敵味方全体の3種類に分けられる。
その攻撃対象には必ず戦闘不能者が除外される(※1)。単体/全体攻撃の攻撃対象は、戦闘不能者を除く単体/全体になる。

 

行動を決定すると攻撃対象を決める(※2)。そして、行動実行直前に対象生存確認が行われる。そのとき、攻撃対象がいない場合は残りからランダムに選ばれる。
比較的賢いモンスターは、レベルや属性の耐性、状態変化などをチェックをして、攻撃対象を選択する。
行動実行時の生存確認にて対象がいなくなっている場合、上記と同じくランダムに対象を選び直す。新たに条件に合う対象を選び直すのではない。
例えば、トランス・クジャ。リフレク状態を2人作って、残りのうちの1人を戦闘不能にしても、魔法をリフレク反射させることが可能である。

 

※1 相手側へ攻撃した場合。「レイズ」などの回復行為はこの限りでない。

※2 対象が全くいない場合、対象をどう選んでいるかは謎だが、仮対象を選んでいると推測する。

 

 

◆ カウンター行動

自分のATBゲージの量に関係なく、相手の行動に対して即時に発動する行動がある。これはカウンターと称される行動で、筆者は次のような区別をしている。

 

物理攻撃に対する味方のカウンターを「カウンター」。
魔法攻撃に対する味方のカウンターを「魔法返し」。(共にゲーム中と同義語)
モンスターのカウンターを「反撃」。

 

誤解の恐れや利便性を考えて、これらを総称して「カウンター行動」と呼ぶことにする。カウンター行動には面白い性質がいくつもある。攻撃対象や発動状況に関する一般的な性質を挙げる。

 

・味方同士、モンスター同士の行動に対するカウンター行動は発動しない。
・相手のカウンター行動に対するカウンター行動は発動しない。
・カウンター行動の攻撃対象は、その行動の内容に依存。原則は攻撃した相手。
・カウンター、魔法返しは単体攻撃。攻撃対象を変更しない。
・単体攻撃の反撃は、攻撃対象がいなくなった場合は対象を変更する。
・トランスした場合、カウンター、魔法返しは発動しない。
・混乱、睡眠が解除された場合、カウンター、魔法返しは発動しない。反撃は発動する。

 

※ 「突撃」により発動する「たたかう」は、原則に反するためカウンター行動には当たらない。

※ 「オートポーション」もカウンター行動に当たらない(上記性質の下2項目の場合でも発動する)。

 

 

◆ 行動スキップ

味方側であれモンスター側であれ、ある状況下では何も行動しない、という現象が起こる。これは「行動スキップ」と呼ばれ、決定済みだった行動はそのままお蔵入り、満タンだったATBゲージは0にリセットされる。
カウンター行動はATBゲージに関係ないので、スキップの際は単にカウンター不発になるだけである。

 

次のような状況になったとき、その瞬間にATBゲージ0となり、行動スキップする。

 

・対象確認時に、攻撃対象が全くいない場合。
・行動決定後に、混乱、バーサクが解除された場合。
・行動決定後に、操作不能となるST異常が発生した場合(※1)。
・行動決定後に、行動条件を満たさなくなった場合(※2)。
・行動決定後に、ATBゲージが瞬時に満タンになる状況になった場合(※3)。

 

攻撃対象が全くいない場合には、「行動決定 → 対象生存確認 → スキップ」と解釈されるのだが、スキップのタイミングを考慮すると、「何もしない」という行動と捉えた方が理解しやすい。

 

なお、モンスターの中には、本当に「何もしない」という行動をとる場合がある。
代表的なのは、アントリオン(究極解析を参照)。
黒のワルツ2号、ゾーン&ソーンなどもスキップするが、未調査。

 

※1 混乱、バーサク、睡眠、石化、猛毒。ストップ、フリーズは含まれない。

※2 条件は、ST異常とその人数の関係。
※2 具体的には、反撃「はないき」や反撃「飲み込む」、見えざる闇の行動条件を参照。

※3 状況は以下の通り。その状況になった瞬間にATBゲージが満タンになる。
※3 なお、行動決定後に下記の状況になると、その状況は次ターンに引き継がれる。

状況 該当モンスター
初めて最後の1体になった キャリオンワーム、フェザーサークル
ある行動に反応した 通常モードのキマイラ
レディーバグ、ニンフ、イエティ (いずれも精霊)
「ジャンプ」中でない
& 累積ダメージ>撃破ダメージ
ベアトリクス、ラルヴァラーヴァ

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